マウスピース矯正中も注意!気になる虫歯リスクと対策

マウスピース矯正 虫歯
マウスピース矯正 虫歯

歯並びを美しくするためにマウスピース矯正を考えている方も多いでしょう。一方で、矯正中の虫歯リスクを気にする不安も耳にします。

マウスピース矯正は手軽な矯正方法ですが、虫歯リスクを高める可能性は否定できません。

この記事では、マウスピース矯正における虫歯のリスクと対策方法について詳しく紹介します。

マウスピース矯正と虫歯の基本知識

マウスピース矯正 虫歯

マウスピース矯正は、透明なマウスピースで歯並びを整える矯正方法です。そして、口内の細菌が糖と反応して酸を作り出し、歯を溶かす症状を虫歯といいます。

マウスピースと虫歯は関係なさそうですが、実は密接に関わりがあるものです。

マウスピース矯正の仕組み

マウスピース矯正は透明なプラスチック製のマウスピースを活用し、歯並びを整える手法です。それぞれの歯に合うように設計され、装着するだけで歯が適切な位置に移動します。

特徴的なのは取り外し可能な点であり、食事や歯磨きの時間には外すことが可能です。そのため、日常生活における制約はほとんど感じられません。

使われる素材も柔らかいため、口内での違和感は少ないと思う人が多いです。

マウスピース矯正は効果が高く、取り外しが可能で日常に制約が少なく、口内での違和感が少ないことが理由で、多くの人が選ぶ矯正方法といえます。

虫歯の原因

虫歯は食べ物の糖と口内細菌が反応し、酸を生成することが主な原因です。酸は歯のエナメル質を侵し、歯が次第にダメージを受けます。

口内の酸が歯に長く触れていると、歯が受けるダメージが大きくなるため、甘いものを摂った後などは速やかな歯磨きが必要です。

また、口内が乾燥すると唾液の分泌が減少し、酸を中和する能力が低下します。特に夜間は唾液の分泌が少なくなるため、寝る前の歯磨きが大切です。

マウスピース矯正中に虫歯になる理由と対策

マウスピース矯正 虫歯

マウスピース矯正の利点は多いですが、一方で気をつけなければならないのが虫歯のリスクです。マウスピースを長時間装着することで、唾液の分泌が減少し、口内が乾燥する可能性があります。

ここでは、マウスピース矯正中に虫歯になる理由と対策を解説します。

唾液の流れが制限される

マウスピース矯正中は歯にマウスピースが密着しているため、唾液の流れが制限されることがあります​。通常、唾液は口内の清潔を保ち、食べ物の残渣や細菌を洗い流す重要な役割を果たしています。

しかし、マウスピースが装着されている間は唾液の自浄作用が妨げられ、結果として細菌が歯に付着し虫歯の原因となる可能性があります​​。

唾液の役割は歯のエナメル質を強化し、歯を保護する役割も果たしていますが、マウスピースが唾液の流れを制限することで、唾液の保護機能が低下するためです。

マウスピースを装着していて唾液の流れに問題がある場合は、虫歯のリスクが高まる可能性があります。

長時間の装着

マウスピース矯正は、患者が1日の大半をマウスピースを装着する必要があります。

推奨されるマウスピースの装着時間は1日に20~22時間以上とされており、歯を適切に調整し所望の位置に保つために必要です。

しかし、長時間の装着は唾液の流れ以外にも口内環境に変化をもたらすかもしれません、正常な口内環境と比較して、歯や歯肉に対する物理的な刺激が減少する可能性が高いです。

歯の健康にとって有益な刺激が減少し、虫歯や歯肉病のリスクが高まる可能性があります。

不衛生な環境

マウスピース矯正を行う際には、清潔な口内環境を維持することが非常に重要であり、失敗すると虫歯のリスクが高まる可能性があります。

マウスピースや歯が不衛生であると、虫歯になりやすい環境が生まれる可能性があるため、定期的な清掃と適切な口腔衛生が必要不可欠です。マウスピースは取り外して清掃することができるので、使用者はこれを日常的なルーチンとして組み込むことが求められます。

しかし、清掃が不十分であると、マウスピースの表面や歯とマウスピースの間の隙間に細菌が蓄積しやすくなります。蓄積した細菌は時間と共にプラークを形成し、さらには虫歯や歯肉病の原因となる可能性があります。

虫歯予防の対策はお手入れの徹底

マウスピース矯正は比較的手軽に継続できる矯正方法ですが、一方で口腔環境を維持するためにはマウスピースのお手入れがとても重要となります。

毎日マウスピースをしっかりと洗浄することが、虫歯リスクを減らすために不可欠です。

マウスピースは口内で直接歯に触れるため、清潔な状態を保つ必要があります。食べ物の残りや細菌が付着すると、虫歯を引き起こす原因になるため、日々の洗浄は欠かせません。

専用の洗浄液を使うか熱湯で消毒するのが一般的ですが、熱湯はマウスピースの素材によっては避けるべき場合もあるため、製品の説明書を必ず確認してください。

また、定期的な歯医者でのチェックも大切です。専門家がマウスピースの状態を詳しく確認することで、問題を未然に防ぐことができます。

虫歯治療中のマウスピース矯正の取り組み方

マウスピース矯正 虫歯

すでに虫歯がある場合、虫歯治療とマウスピース矯正をどう並行していくかは、非常にデリケートな問題です。

虫歯治療は緊急性がありますが、一方で矯正も計画的に進めなければならないため、どちらを優先すべきか悩む人も多いでしょう。

ここでは、虫歯治療中にマウスピース矯正を行う際のポイントと注意事項を紹介します。

虫歯治療とマウスピース矯正のタイミング

虫歯がある場合は、虫歯治療を先に行うことが多いです。虫歯は放置すると進行し、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があるため、優先度が高くなります。

虫歯治療と矯正治療は口内環境にも影響を与えます。虫歯治療で歯を削るとマウスピースが合わなくなる場合があり、矯正効果が下がる可能性があります。そのため、先に虫歯治療を完了させてから、矯正を始める方がスムーズな治療が期待できます。

また、虫歯治療中にマウスピースが装着できないケースも考えられ、矯正治療が中断されるため矯正期間が長くなる原因にもなります。

虫歯治療とマウスピース矯正のタイミングは、各治療の進行状況や緊急性に応じて調整しなければいけません。

虫歯治療中のマウスピース矯正の注意点

虫歯治療とマウスピース矯正を同時に進める場合、いくつか注意すべき点があります。

最も大切なのは、しっかりとした治療計画を立てることです。両方の治療が相互に影響を与える可能性があるため、計画的に進める必要があります。

虫歯治療でマウスピースを一時的に外す時間が増える可能性があり、結果的に、矯正の期間が延びるリスクが考えられます。

さらに、虫歯治療が進むとマウスピースのサイズ調整が必要になる場合もあります。歯を削るため、マウスピースが合わなくなる可能性があるためです。

虫歯とマウスピース矯正はどちらを優先すべき?

虫歯とマウスピース矯正、どちらを先に進めるべきかは、多くの人が頭を悩ませる問題です。ただ、一般的には虫歯治療が最優先とされることが多いです。

虫歯は放置すると進行し、痛みを引き起こす可能性があることが大きな要因となります。

マウスピース矯正は計画的な治療であるため、緊急性は低い場合がほとんどです。虫歯治療が必要な状況では、マウスピースの装着が一時的に困難になることもあるため、結果的に矯正を中断せざるを得なくなることもあります。

マウスピース矯正と虫歯予防の成功のポイント

マウスピース矯正 虫歯

マウスピース矯正と虫歯予防を成功させるためには、計画性、継続性、定期的なメンテナンスの3点が重要です。

ここでは、それぞれのポイントを一つずつ解説します。

計画的にスケジュールを立てる

矯正治療と虫歯治療を同時に進める場合は、計画的なスケジュール作りが必須です。計画がしっかりしていれば、どちらの治療も円滑に進む可能性が高くなります。

最初に、矯正治療の全体像を把握しましょう。マウスピース矯正は、数ヶ月から数年という長い期間を要することが多いです。この期間に虫歯が発生する可能性もあるため、それを考慮して歯科医とスケジュールを練ります。

次に、虫歯治療のタイミングも重要です。もし矯正中に虫歯が見つかったら、治療が矯正スケジュールに影響を与える可能性があります。

定期的な歯科診察をスケジュールに組み込むことで治療の進行状況をきちんと把握しておくと、必要な調整ができます。

継続的な口腔ケアを心がける

矯正治療も虫歯予防も、成功のカギは継続的な口腔ケアにあります。

毎日の歯磨きやマウスピースのお手入れは基本で、歯磨きは少なくとも朝と夜の2回行うのが推奨されます。

また、マウスピースは細菌が付きやすいため、毎日必ずケアする必要があります。

マウスピースを使った後はしっかりと洗浄し、少なくとも週に1回は専用の洗浄液でお手入れをしましょう。

継続的な口腔ケアを行うことで、虫歯リスクを抑えてマウスピース矯正が可能です。

定期的に歯科受診する

矯正治療を受けている最中であっても、定期的に歯科医に診察を受けることは非常に重要です。

マウスピースの適合性、歯の動き、口腔内の健康状態を専門的に評価してもらうことで、治療が順調に進行しているかを確認できます。

また、定期的な歯科受診は虫歯や歯周病の早期発見にも有用です。

自身では気づきにくい初期段階でも、歯科医による診察で虫歯や歯周病を早期に発見し、適切な対処が可能となります。

歯科医から専門的なアドバイスを受けることも可能で、マウスピースのお手入れや口腔ケアの方法など、専門的な指導を受けられます。

まとめ

マウスピース矯正は魅力的な選択肢ですが、虫歯リスクを高める可能性も否定できません。

成功への道は計画的なスケジュール作り、継続的な口腔ケアと定期的な歯科受診にあります。

特に、矯正治療と虫歯治療を並行して行う場合は専門家のアドバイスが不可欠となるため、信頼できる歯科医院を選びましょう。

つぶら矯正歯科は、マウスピース矯正と虫歯治療の両方に高い専門性があります。

最新の設備と経験豊富なスタッフが揃っており、一人ひとりの患者さんに合わせた治療計画の提供が可能です。マウスピース矯正を検討中であれば、気軽にお問い合わせください。

カテゴリー: 矯正